実績(4) 外国事務所を訪問する
YAでは社員が数人の時代から、積極的に社員を欧米に派遣しています。
その理由は、YA創業の山口が30代にワシントンDCに滞在して思わぬカルチャーショックを受けたからでした。
たとえば日本の首相が訪米してきました。
そのようなときには日本では連日報道されます。
だからほとんどの米国市民が日本の首相の動向に注目しているはず、という思い込みがありました。
しかしワシントンにいると、連日、世界100カ国の指導者が訪問してくるのです。
だから日本の首相の訪問もほとんど記事にならない。
日本では「理解されているはず」という、たとえば捕鯨のテーマがまったく話題になっていない、そんな相互不理解の存在が大きなショックでした。
このようなショックをできるだけ社員に感じてもらおう、そして相互を理解した上で、自国の利益を主張ができる愛国心を持ってもらおうと考えたのです。
その一環として、積極的に欧米の特許事務所を訪問しています。
例えば新しいテーマについて多数の特許出願のご依頼を受けたとき、複数の出願で似たような拒絶理由通知を受けたとき、重要な案件で特許性が半々という時、などです。
このようなときにはクライアントの発明者や特許部門の方と同道し、データやサンプルをもって欧米の審査官と直接の交渉を行っています。