実績(6) 良心的な海外代理人の探し方
「外国出願は高い」、というのがクライアントの印象です。
しかし安ければよい、というわけでもない。
では、合理的な料金で良質な外国特許を取得するにはどうすればよいか?
この問題に答えるために、YAでは次のような手段を採用しています。
良心的な海外代理人の探し方
シアトルの米国弁護士(トレーシー・ハイムス)を採用し、10ヶ月ほど山口特許事務所に滞在してスタッフと寝食(寝は?)をともにしてもらいました。
また、クライアントを順次訪問して、日本の企業の考え方、経営方針など肌で感じてもらいました。
その作業を通じてハイムス弁護士は、アメリカ、欧州の特許事務所を日本のクライアントの立場に立って見るようになり、その結果だんだん怒りを感じてきました。
例えば、こちらの指示していない「見直し」だけで数十万円を請求してくる、意味が不明な時間チャージをしてくる、翻訳しただけの意見書なのに高額な請求をしてくる、といった問題があきらかになったからです。
しかし露天商からバナナを買っているのではない。
だから単に「まけてくれ」とはいえません。
高いといえる根拠を示して、水掛け論にならずに納得させることが必要です。
そのために日本の代理人はなかなか値下げ交渉ができない。
そこで、ハイムズ弁護士と、弊所の米国弁護士とが不合理な請求の根拠を列挙して過去に取引のあった欧米事務所と数年にわたって交渉を続けました。
その結果、欧米において良心的な仕事を、良心的な価格でできる代理人を選択することができました。
なお、その交渉の経過やテクニックは、「米国の特許事務所を使いこなすノウハウ」というセミナーで公開して、45,000円の料金に関わらず多数の企業のご参加をいただきました。